動物看護師とは

人間が病気やけがをしたら医師に診てもらい、看護師から看護を受けるのと同様に、動物も病気やけがをしたら獣医に診てもらいます。

そして動物を看護する専門家が、動物看護師なのです。

動物看護師は、動物衛生看護師とも言われ、一般的には動物病院で働く獣医療の補助者とされています。

ただし特徴的なのは、動物看護師は人間の医療の看護師と違い、国家資格等の統一された資格がないということです。

現在あるのは、認定団体による認定資格のみです。

ですから、一口に動物看護師と言っても、実はその呼び名は多数あるというのが現状です。

例えば、AHTはAnimal Health Technicianの略ですし、VIは、Veterinary technicianの略です。

どれも仕事の内容はほぼ同じで、獣医師の指示のもと、動物病院の受付や掃除だけでなく、動物の処置に必要な準備を行なったり、入院している動物の世話や健康管理をしたり、動物が治療を行なえるよう抑えたりします。

現在のところ公的資格ではないため明確な数字はわかりかねますが、およそ動物病院の8割以上には動物看護師は従事しており、約2万人が従事しているとみられています。

動物看護師は、あくまでも認定資格なのですが、その教育課程はほぼ同じ過程をたどります。

主に専門学校で2、3年の必修科目を修了し、各認定団体による試験を受け、それに合格して団体から認定証をもらえれば、動物看護師やその周辺の名称をもらえるようになります。

具体的に動物看護師やその周辺の資格を認定している団体としては、次のような団体があります。

まず日本動物看護学会が学会として認定している資格が最も有名な動物看護師です。

日本動物看護学会は、1995年に発足した学会で、主に動物看護師の資格認定試験の実施や書籍の出版、研究発表会を行なっています。

日本動物看護学会認定の動物看護師といっても日本動物看護学会では認定校など、資格認定のための制度は特に設けていません。

受験資格が整えば誰でも受験することができるというように、広く門戸を開けるようにしています。

そしてもう1つの大きな特徴というと、動物看護師の資格認定者に対して各種の講座を開いたり、勉強会を開催したりして、生涯にわたる動物看護師の技術発展と教育を積極的に行なっているということがあります。

動物看護師として働いていなくても、関心があったりこれからチャレンジしたりするという方でも参加できる勉強会もありますから、動物看護師に興味があるなら、試にのぞいてみるといいかもしれません。

続いての認定団体は、日本動物衛生看護師協会です。

日本動物衛生看護師協会で認定をされた方は、AHT、動物衛生看護師と呼ばれます。

また続いての認定団体は、日本動物病院福祉協会があります。

これは、1978年に設立した認定団体で、主に動物病院が協会員となっています。

動物病院を利用する方のために設備や技術基準を高く設定し、その基準に沿った動物医療を実践することで、高い水準での動物医療が提供できるよう、管理、指導を行なっている団体です。

日本動物病院福祉協会は社団法人で、その後1994年には国際的な組織に日本代表団体として認められたりして、大きな功績を持っている団体です。

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動物看護師の活動

日本動物病院福祉協会による認定資格を受けた方は、VT、動物看護師と呼ばれます。

他にもある認定団体としては、日本小動物獣医師会があります。

日本小動物獣医師会から認定を受けて動物看護師となるためには、日本小動物獣医師会会員の病院に2年以上勤務し、同獣医師会の推薦基準に基づく病院長の推薦があるものか、日本小動物獣医師会認定校を卒業もしくは卒業見込みのもののみです。

とはいえ、この日本小動物獣医師会から認定されている学校は、現在のところ全国に23校しかありません。

全国的にも少ない学校ですから、狭き門と言えることでしょう。

その他、平成13年には帝京科学大学にアニマルサイエンス学科と呼ばれる学科が設置され、この学科を卒業すると日本動物看護学会の資格試験を受験できるようになります。

さらにその後、ヤマザキ動物看護短期大学という動物看護専門の大学もできました。

しかしこちらは、現在は閉鎖され、2010年4月からはヤマザキ学院大学として、日本初の動物看護学部を設置して生まれ変わっています。

その後次々に大学内に動物看護師の受験資格が可能な大学が開設されていっています。

こうした流れは、ペットブームの影響を受け、ますます盛んになっていくことと思われます。